肉割れとセルライトは、お肌の質感や見た目はもちろん、
そのメカニズムも全く違うものです。
肉割れは、肥満状態になったときにできるケースが多く、
脂肪が付きやすい場所に気が付いたらできていることもしばしば。
脂肪が急激に増えることで皮膚が引っ張られて、
脂肪の変化についていけなくなった結果ですね(泣)
妊娠時も同様に、急激にお腹が大きくなるため
そのペースに皮膚の方が追いつきません。
この時、皮膚奥深くの真皮にもダメージが及び、
傷がついたり裂けてしまうと肉割れとなります。
最初のうちは表面が赤っぽい線が浮かび上がり、
時間が経つと白っぽい筋のようになります。
ターンオーバーの遅い真皮にまでダメージが及んでいるので、
修復するには長期間を要します。
そのため日頃の予防が重要になってきます。
セルライトは、脂肪が肥大化してぼこぼこに膨らんだ状態です。
意外なことに、痩せている人にもついてしまうことがあります。
脂肪は周りの老廃物を巻き込みながら集まり、
カチカチに固まってしまいます。
脂肪の周りに余分な水分や老廃物がくっついている状態ですので、
普通の脂肪のように脂肪細胞をエネルギーとして
活用することができません。
また、周りの組織を巻き込んで、さらに進行していきます。
セルライトができてしまうと、その周りの毛細血管を圧迫します。
そのため代謝が悪くなったり、冷えやむくみの原因にもなります。
一度できるとなかなか除去できない厄介なものです。
このように、肉割れは皮膚の奥深くのダメージであるのに対し、
セルライトは脂肪細胞が肥大化したもで、
それぞれ発生するメカニズムは違います。
どちらも改善するには長い時間と根気が必要なのは共通ですが、
それぞれに合わせたケアが必要になります。